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マンションエントランスが滑る原因は排気ガス・コールタール?管理会社が知るべきリスクと防滑施工のメリット

公開日:2026年7月19日 想定読了時間:約6分

マンションの管理組合や管理会社から寄せられるご相談の中に、「エントランスや車寄せのタイルが、雨の日になると異様に滑る」というものがあります。清掃は定期的に行っており、目立った汚れも見当たらないのに、なぜか雨天時だけ足元が危険になる——実はこの現象、表面の汚れではなく「床材の結合粒子の隙間と表面に蓄積した鉱物油」が原因であるケースが少なくありません。

本記事では、マンションエントランスが滑りやすくなる原因を排気ガスやアスファルト舗装との関係から解説し、管理会社が施工を放置した場合のリスク、そして防滑施工によって得られるメリットについてまとめます。

雨の日だけ危険になるマンションエントランス

車寄せやエントランスアプローチに磁器タイルや石材を採用しているマンションは多く、意匠性の高い仕上げとして人気があります。ところが、床材は表面に無数の微細な凹凸や、粒子結合させている粒子と粒子の隙間(微細孔)を持っており、そこに油分が入り込み蓄積が進むとと極端に滑りやすくなるという弱点を持っています。

晴天時には気づきにくいものの、雨が降ると当初より弾きやすくなったり、滑りを感じだします。これは、床材の結合粒子の隙間に蓄積した鉱物油が水と一緒ににじみ出し、表面にも薄く広がっている状態のサインです。この状態の床は、通常の濡れた床よりもさらに摩擦係数が低下し、転倒事故のリスクが跳ね上がります。

マンションエントランスの防滑施工
車の出入りが多いエントランス・車寄せほど、床材の隙間への鉱物油の蓄積が進みやすくなります

原因①:車両の排気ガスに含まれる油分の付着

マンションのエントランスや車寄せは、居住者や来客の車両が日常的に出入りする場所です。自動車の排気ガスには、燃料や潤滑油が不完全燃焼した際に生じる炭化水素系の微粒子や油分が含まれており、これが排気とともに周囲へ拡散し、床材へと降り注いでいきます。

タイルや石材の表面は一見なめらかに見えても、実際には粒子と粒子の間に超微細な隙間が存在します。排気ガス由来の油分はこの隙間に少しずつ入り込んで内部に蓄積するとともに、表面にも薄く積もっていきます。特にアイドリング時間が長い荷捌きスペースや、来客の乗降が多いロータリー部分は、この蓄積が進みやすいポイントです。通常の水拭きや箒での清掃では、隙間の奥に入り込んだ油分まで除去することは難しく、日々少しずつ蓄積が進んでいきます。

注意

「汚れていないように見える」床ほど内部への蓄積が見落とされやすい

排気ガス由来の油分は、床材の結合粒子の隙間にごくわずかずつ入り込むため、目視では汚れとして認識されにくいのが特徴です。清掃記録上は問題がなくても、内部と表面の両方に油分が着実に蓄積している可能性があります。

原因②:アスファルト舗装から染み出すコールタール・鉱物油

もう一つの大きな要因が、隣接するアスファルト舗装から染み出すコールタールなどの鉱物油です。アスファルト舗装は石油由来の瀝青(れきせい)材料を骨材と混ぜて締め固めたものであり、経年劣化や夏場の高温によって成分の一部が軟化し、表面ににじみ出すことがあります。

マンションの車寄せやアプローチでは、アスファルト舗装とタイル・石材の目地が隣接している箇所が多く、雨水とともにこの鉱物油分がタイル表面へ流れ込みます。にじみ出た鉱物油は、床材を構成する結合粒子の隙間へと徐々に浸透して内部に蓄積するとともに、表面にも積もり続けます。さらに、駐車場やタイヤ痕から持ち込まれるオイル・グリース分も同様にエントランスの床材に持ち込まれ、この蓄積を後押しします。

つまり、マンションエントランスの滑りやすさは、単一の原因ではなく、「排気ガス由来の油分」と「舗装由来の鉱物油」が床材の結合粒子の隙間と表面の両方に複合的に蓄積した結果であることが多いのです。

ポイント

滑りの正体は「汚れ」ではなく「結合粒子の隙間と表面への鉱物油の蓄積」

通常の清掃で落とせるのは表面のホコリや泥汚れであり、床材の結合粒子の隙間に入り込んだ鉱物油までは、洗剤の種類や清掃頻度を上げても根本的には除去しにくい性質があります。滑りやすさの原因を正しく特定することが、対策の第一歩です。

放置した場合に管理会社が負うリスク

マンションのエントランスや共用アプローチで転倒事故が発生した場合、管理組合・管理会社は民法上の「工作物責任」や「土地工作物の設置・保存の瑕疵」に関する責任を問われる可能性があります。特に、床が滑りやすい状態であることを認識しながら対策を講じていなかった場合、管理を怠った「過失」として損害賠償責任を負うリスクが高まります。

マンションのエントランスは居住者だけでなく、来客、宅配業者、高齢者や子どもなど、不特定多数の人が日常的に通行する場所です。一度転倒事故が発生すれば、治療費や慰謝料などの直接的な負担に加えて、「安全管理が不十分な物件」という評判が資産価値や入居率にまで影響しかねません。

注意

「気づいていたのに対策しなかった」が最大のリスク

雨の日にエントランスが滑りやすいことを居住者からの声や日常の巡回で把握していながら放置していた場合、管理会社としての注意義務違反を問われる可能性が高くなります。早期の原因調査と対策の実施が、リスク回避の観点からも重要です。

防滑施工(ME工法)を導入するメリット

S-LEAD JAPANのME工法は、床材の種類や、結合粒子の隙間・表面への鉱物油の蓄積状況に応じてオーダーメイドで調合した溶剤を用い、タイル・石材の表面にミクロレベルの防滑加工を施す工法です。塗膜を上から重ねるコーティングとは異なり、床材そのものの表面構造にアプローチするため、以下のようなメリットがあります。

特にマンションのように多数の人が日常的に通行する共用部では、事故が起きてからの対応よりも、事故を未然に防ぐための予防的な投資として防滑施工を位置づけることが重要です。

まとめ:エントランスは「建物の顔」であり「事故の起点」にもなり得る

マンションエントランスの滑りやすさは、車両の排気ガスやアスファルト舗装から染み出すコールタールなどの鉱物油が、床材の結合粒子の隙間と表面の両方に複合的に蓄積した結果として生じることが多く、通常の清掃だけでは根本的な解決に至りません。管理会社としてこのリスクを放置すれば、転倒事故発生時の法的責任や資産価値の低下といった大きな代償につながりかねません。

「うちのマンションのエントランスも雨の日は滑りやすい気がする」という場合は、汚れや清掃頻度の問題と決めつける前に、床材の隙間・表面への鉱物油の蓄積状況を一度専門業者に診断してもらうことをおすすめします。まずは無料テスト施工で、実際の防滑効果をご体感ください。

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